voice


    声が聞きたい



「・・・っ・・」

少し触るだけ。
それだけで御門は反応し始める。

でも、嫌がる。
声が聞けない。


「声を聞かせて欲しい」

いくらそう囁いても。
御門は頑なに拒む。

声を聞きたい。

「・・・っふ・・・や・・」

首筋を舐めて、抱え込んでやって。
今まで何度となく身体を重ねてきて。

「・・・ん・・っ・・・」

「御門・・」
布団を寄せる。
我から顔を隠すために。
声の漏れを少しでもなくしたい表れで。


何もかも、御門の言うとおりにしてやりたい。
苦痛を与えてまで御門を抱こうとは思えない。

でも

これだけは我も譲らない。

「それだけは駄目だ」
そう言ってやっても、力の入ってない身体で必死に嫌がる。
「・・・や・・」
「そう思えないようにしてやろうか?」
「・・何で・・今日はそんなに・・」
「御門の声が聞きたいだけだと言っておる」

御門の太腿に置いておいた手を少しだけ中心に持っていって触れる。
それだけで御門の身体は反る。
「・・あぁっ・・っ・・」
今までの戯れだけで御門は少し反応をしていたのか。
構わずに弄んで、煽る。
翡翠の瞳は揺れ潤む。

我を、誘う。



「・・も・・もぅ・・ダメ・・・尊っ・・」
御門を抱く。
深く、深く。
御門がその声を聞かせてくれるなら。
その瞳を向けてくれるなら。
口を寄せ、囁く。

「御門が好きだ」

中は熱くて、溶けそうで。
御門はそんな台詞は聞いてもいないだろうと思う。
でも声を聞きたい一心。
意味のある言葉を無意味に吐いてみる。
「御門が好きだ」


引き攣るように御門の身体が震えた。
「みこ・・・と・・・・っ」
我の名を呼び、薄らと瞳を開く。
「・・御門」
最後、深く抱いてやると御門は精を吐き出した。
「・・・っ・・は・・」
その声とその表情は誰にも見せたくない。
御門が我を受け入れた証拠。
「・・ごめ・・ん、も・・動けない・・」
「構わぬ、我はもう御門の傍に居れればよい。横に眠れ」


結局、御門は我の人だと確認したいのかもしれない。
それで声を聞きたくなる。


誰にでも振りまく声ではない声を。
我だけの御門の声を。



end

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最初に。蛇が変態って言わないで〜・・・下さい(しょげ)。
声かよ。しかも喘ぎ声かよ・・・って(瀕死)。
しかもあんまり(つか全然)えっちくないのもスミマセン。
体裁を変えてお送りしてみました。
ヤってるのを前面に出さないで裏。
意外に難しかったです・・これは修行が足りないんでしょうけども。
しかもずっと蛇視点。
この人、頭の中まで也、なのかすごい悩みましたが(笑)
それはさすがになぁ・・とか思って普通っぽいです。今回の蛇。
普通だったら蛇に見えないっていうのがすごく難点ですが(汗)。
最後になりましたが読んでくださった方、ありがとうございました。

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